妊活前に禁煙を決意したら・・行ってみよう禁煙外来

2016-03-13

妊活にタバコは百害あって一利なし、わかってはいるけどなかなかやめられないのがタバコの怖いところですよね。

 

自分ではやめられないという方は、禁煙外来受診をおすすめします。

 

タバコがやめられないのは意思が弱いからではない

喫煙者で妊娠を考えている方は、妊活を始める前にぜひ男女ともに禁煙をしてください。タバコは活性酸素によって男女ともに生殖機能を低下させ、妊娠の可能性をどんどん下げていきます。

 

とはいえ、禁煙を決意して一度で成功する方は決して多くありません。ニコチンには強力な依存性があります。

 

実は喫煙者の70%はニコチン依存症といわれ、れっきとした病気なのです。病気は本人の意志や気合いでは治せませんよね。

 

つまり、タバコがやめられないのは自分の意志が弱いのではなく病気が原因なので、病院で治療してもらうべきなのです。

 

禁煙治療には健康保険が使えます

ニコチン依存症の診断や禁煙の意思確認など一定の要件を満たすと、健康保険で禁煙治療が受けられます。12週間で計5回の診察を受け、禁煙補助薬の処方、禁煙に関する医師のアドバイスを受けることができます。

 

妊活世代の方だと自己負担は3割なので、禁煙治療にかかる費用は12週間で2万円程度です。1日1箱のタバコを吸っているとすると、12週間で36,000円ほどタバコ代がかかる計算になり、禁煙した方がはるかにお得です。

 

また、過去に禁煙治療に通って禁煙できなかった方も、前回の初診日から1年を経過していれば、再度健康保険を使い禁煙治療が受けられます。

 

禁煙補助薬の効果

実際の禁煙治療では、呼気の中の一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定して禁煙の進捗状況を確認し、医師が禁煙に関する相談に乗ったり、アドバイスをくれたりした後、お薬が処方されます。

 

お薬は、禁煙補助薬としてチャンピックス(ファイザー製薬)という飲み薬が処方されることがほとんどです。

 

このチャンピックスという薬は、従来のニコチンを補うタイプの禁煙補助薬とは違い、ニコチン受容体作動薬といって、ニコチンの代わりに体の中にあるニコチンを受け入れるボタンを押してくれる薬、というとわかりやすいでしょうか。

 

ニコチン切れの症状を軽くし、タバコを吸いたいという気持ちを抑えてくれる効果があります。

 

実際私の勤務する薬局に来られている患者さんからは、タバコを吸いたいと思うことがほぼなくなる、気づいたらタバコのことを忘れている、試しにタバコを吸ってみたが、以前と違い全然美味しいと感じなかったのでそれ以上吸いたくなくなった、といったお話をよく聞きます。

 

チャンピックスは普通の内服薬のように飲むだけで手軽ですが、その禁煙効果は大きく、12週間チャンピックスの服用を続けるだけで、90%以上という高い禁煙率を誇ります。副作用は頭痛や悪夢、不眠、便秘などが起こりやすいようですが、私の勤める薬局では副作用でチャンピックスを中断した、という患者さんは今のところおられません。

 

但し、精神に作用する薬なので不安や焦燥感、抑うつ、興奮など気分が大きく変化するようなことがあれば、自殺や攻撃的行動といった危険があるので中止する必要があります。

 

 

いざ妊娠したり子供が生まれたりしたら、忙しくてなかなか自分の禁煙外来に通う時間は取れないのではないかと思います。

 

禁煙は妊活中に、ではなくできれば妊活前に成功させておきましょう。

 

禁煙はしたいけど、どうしたらやめられるのかわからない、という方はぜひ、最寄りの医療機関の禁煙外来を受診してみてください。