喫煙と男性不妊の関係

2016-02-29

妊活を頑張っている女性の方、パートナーの方は禁煙されていますか?

 

男性の喫煙が精子に与える影響についてお伝えします。

 

まだまだ多い、アラフォー世代の喫煙者

昨今の禁煙ブームで若い方の喫煙率は減ってきているように感じますが、妊活の中心である30代男性の喫煙率は36.6%、40代男性では38.5%と少なくありません。私の夫も妊活を始めた時点で30代半ば、1日にだいたい一箱のタバコを吸っていました。

 

けれども、精子が作られる過程とタバコの影響を説明し、やめてくれるよう説得した結果、妊活中はなんとか禁煙に成功していました。

 

子供ができた今ではスモーカーに戻ってしまったのが悲しいところですが、なんとか1日5本で頑張っているようです。早く再び禁煙の決意をしてくれることを願っています。

 

タバコは正常な精子を減らす原因に

タバコが勃起不全など男性機能を低下させることはよく知られています。

 

タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し、血行が悪くなることで、ペニスの海綿体に流れ込む血流量が減少するため、十分な固さ、持続力が保てなくなるのです。タバコEDなどという言葉もあるくらい、タバコは男性機能に影響します。

 

では、タバコが精子そのものに直接与える影響についてはどうでしょうか。

 

精子の元になる精細胞の細胞核の中では、DNAを含んだ染色体が、ヒストンというタンパク質に巻きついた形でまとめられています。精細胞が成熟した精子になるためには、このヒストンがプロタミンという別のタンパク質に置き換わる必要があります。小さな精子の頭部に遺伝情報をぎゅっと詰め込むために必要な過程だといわれています。

 

この細胞核内のタンパク質が、ヒストンからプロタミンへ正常に置換されないと、精細胞は正常な精子になれません。異常な精子は受精能力がなかったり、受精しても成長することができなくなります。

 

中国の広州医科大学やサウジアラビアのキング・サウード・ビン・アヴドゥルアズィーズ健康科学大学の研究では、喫煙者と非喫煙者の男性の精子を調べると、ヒストン→プロタミンの置換に異常のある精子が喫煙者の男性で明らかに多い、という結果が出ているそうです。

 

喫煙者の男性の精液中には、ニコチンの代謝産物であるコチニンが含まれており、このコチニンが上記の結果に関連していると思われます。広州医科大学の研究では、精液中のコチニン濃度の高い男性ほど、精子の運動率、生存精子率、精子濃度、総精子数全てにおいて低いとの結果も出ています。

 

つまり、男性がタバコを吸えば吸うほど男性機能も精子の質も低下し、妊娠から遠ざかっているというわけです。

 

妊活するなら男性もぜひ禁煙して

このように、男性にとっても子供を望みながら喫煙を続けるというのは自ら妊娠の可能性を低くしているということで、大きな矛盾といえます。

 

昔は男性はタバコを吸うほうが格好いい、と思われていた時代がありましたが、タバコが健康と美容に及ぼす害がクローズアップされ、今ではタバコを吸わない男性のほうが婚活などでも人気があるようですね。

 

妊活中のアラフォー世代の男性の皆さん、ぜひ禁煙して若い世代に負けない妊娠力を取り戻しましょう。