備えあれば憂いなし 風疹予防接種は妊活前に

2016-03-28

これからそろそろ妊活を始めようと考えておられる方に、ぜひ妊活前にやっておいていただきたいことがあります。

 

それは、風疹の予防接種です。

 

妊婦健診で風疹抗体価が高いと言われヒヤヒヤ

私が初めての子供を妊娠したばかりの頃の話です。妊娠7週ごろの健診で受けた血液検査の結果を聞きに産婦人科に行くと、いつも穏やかでジェントルマンな先生が、少し困ったような顔で言いました。「最近、熱が出たり体に湿疹ができるようなこと、ありました?」

 

どういうことか訳をきくと、前回の血液検査で風疹の感染の有無を示す風疹抗体価の値が、正常値が32〜256のところ、512と高い値だったため、最近風疹に感染した可能性があるかも、とのことでした。

 

妊娠初期の女性が風疹にかかると、風疹のウィルスが胎児にも感染し、先天性風疹症候群という難聴、心疾患、白内障、体や精神の発達遅延などの重い障害を持った子供が生まれることがあります。

 

その時から遡ること数ヶ月の間に発熱も発疹も覚えがなく、周囲で風疹の流行もなかったので、新たに風疹に感染した可能性は低く、抗体が残っているのだろうと思うけど、と言いながら先生は、さらに詳しい検査をしてくれました。

 

けれども、自分自身の母子手帳を見直しても風疹の予防接種の記録がなく、母に聞いてもはっきりわからなかったため、その日から次の健診日までは心配で、気が気ではありませんでした。

 

そして、なぜ妊娠する前に風疹の予防接種をしておかなかったのだろうと、毎日後悔して自分を責めました。

 

幸い、私はその後の詳しい検査で風疹の感染は否定され、安心して出産の日を迎えることができましたが、先天性風疹症候群のお子さんを持つお母さんは、私以上に辛い思いをしておられるのだろうと胸が痛みます。

 

妊活前の準備に男女とも風疹の予防接種を受けましょう

現在風疹は、日本国内で大流行こそありませんが局地的な流行はみられ、感染する可能性は少なくありません。また、海外で感染して帰国後に発症する例もあり、事業所内での成人男性の集団感染も複数報告されているとのことです。

 

国立感染症研究所によると、30〜50代男性の5人に1人、20代男性の10人に1人は風疹の免疫を持っていないとの調査結果が出ているそうです。

 

もしも妊娠中の女性が風疹の免疫を持たなかったり不十分な状態で、パートナーの男性が風疹にかかった場合、妊娠中の女性に感染させてしまう可能性が高くなります。

 

風疹の予防接種は医療機関により異なりますが、だいたい4,000円〜6,000円で受けることができ、費用の補助をしてくれる自治体もあります。

 

また、風疹の抗体価の検査は無料でしてくれる自治体が多く、抗体価が高ければ予防接種の必要はありません。

 

もし抗体価が高いのに予防接種を受けてしまったとしても、有害な副反応が起こることはなく、検査、接種と2度も病院に足を運ぶ時間のない忙しい人は、検査を受けず接種をしても問題ありません。

 

風疹の予防接種は、男性はいつでも受けられますが、女性は妊娠中には受けられず、接種後2ヶ月間は避妊が必要です。(男性の避妊は必要ありません)

 

これから妊活を始めようとするカップルは、後々焦ったり後悔したりすることがないよう、ぜひ余裕を持って早いうちに風疹の予防接種を受けることをおすすめします。