妊活に嗅覚を利用しよう!脳波との関係を利用したストレス軽減法

2016-02-18

嫌な臭いを嗅ぐとストレスが溜まりますよね。自分で気付いていれば避けることもできますが、実はある種の悪臭が無意識にストレスを溜めさせることが判明しています。

 

ここではその悪臭の正体と、嗅覚を逆に利用した自宅でできるストレス軽減法について述べたいと思います。妊活や不妊治療のストレスを減らす助けになれば幸いです。

 

臭い・匂いが体に与える影響とは

|においを感じる仕組み

ヒトは、鼻の奥の方にある嗅細胞が空気中の化学物質を感知し、その細胞が脳に刺激を伝えることでにおいを感じます。

 

嗅細胞が化学物質を感知するためには水分が必要で、溶けない物質は感じ取ることができません。そのため危険なガスが発生していてもなかなか気付けないことがあります。

 

|脳と嗅覚は密接な関係がある

「幻臭」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。幻視や幻聴と同じように、そこにはない臭いを感じてしまう状態をそう呼びます。てんかん等の患者さんに見られることがあります。筆者が知るある例では、てんかん発作の数秒前にそういう発言をしていました。

 

さらに「嗅覚は大脳辺縁系を直接刺激する」と言われていたことがあるほど、脳との関連が強い感覚です。現在では直接ではなく、脳の様々な領域が連合することで嗅覚が生じることが分かっていますが、それでも重要であることに変わりはありません。

 

危険な臭いの正体…それは「カビ」!

|2004年の日本における実験

杏林大学の実験チームが、カビの臭いと脳波との関連を調べた研究があります。カビの臭いをかがせて脳波を測定したのですが、例えカビの臭いに慣れて意識することがなくなっても、脳には影響が及んでいたという結果が出ています。

 

参加したほぼ全ての人で同じ現象が起こり、対照実験として行われた「水の匂い」では影響が見られませんでした。

 

|α波が減りβ波が増える

脳波の変化とは具体的には、α波が減少しβ波が増えたというものでした。α波は精神的に落ち着いている時、目を閉じている時に後頭部で増える波形です。

 

一方でβ波はα波よりも小刻みに動く脳波で、イライラしている時や集中が必要な時に出る波形です。例えば不妊治療中の患者さんでは、β波が多くなる傾向にあると考えられます。β波が多い時は交感神経が優位な傾向にあります。

 

この実験により、自覚していなくても嗅覚が脳に影響していることが判明しました。そして生体に害のある臭い物質は、無意識に体を緊張させていることも分かりますね。

 

自宅でできる対策

|カビ対策、臭い対策

まずは実験結果が示されたカビについて除去が必要ですね。カビは菌と異なり、栄養が少ない場所でも増えることがあります。冬でも結露した部分でこっそり増えていることがあるので、水分がある場所は要注意です。

 

カビが見える場合は対策が簡単で、カビが舞い散らないようにしてから、カビキラーをシュッとするだけで大丈夫です。厄介なのは見えない場合ですが、とりあえずマスクをしてタンスの裏などをのぞいて見ると良いでしょう。この辺の対策については恐らく読者の皆様の方が詳しいと思います。

 

|アロマテラピーと身体心理学でリラックス

今までの話から、逆に良い香りは副交感神経を活発にすると考えられます。

 

もちろん悪臭の元を絶たなければ効果は減少しますが、ストレスを自覚した時は好きな香りを試してみましょう。多少なりとも脳が安らぎ、身体がリラックスし始めたら自然と心もリラックスするようになります。身体からメンタルへアプローチする方法は心理療法でも用いられる伝統的な手法です。気になる方は身体心理学について調べてみて下さい。

 

最近では、リラックス効果が証明されたとうたう「ネムリス」というサプリメントが出ています。論文が全く見つからなかったので、サプリメント自体の効果については何とも言えませんが、その製品についてくるハーブティーは良い配合だと思います。カモミール・オレンジピール・レモンバーベナ・ピーチフレーバー・マリーゴールドなので、結構甘いフルーツ系の香りです。

 

アロマやハーブによる良い匂いで、妊活・不妊治療によるβ波の増加を防ぎ、α波を増やして下さいね。嗅覚を利用してストレスを軽減してしまいましょう。