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備えあれば憂いなし 風疹予防接種は妊活前に

2016-03-28

これからそろそろ妊活を始めようと考えておられる方に、ぜひ妊活前にやっておいていただきたいことがあります。

 

それは、風疹の予防接種です。

 

妊婦健診で風疹抗体価が高いと言われヒヤヒヤ

私が初めての子供を妊娠したばかりの頃の話です。妊娠7週ごろの健診で受けた血液検査の結果を聞きに産婦人科に行くと、いつも穏やかでジェントルマンな先生が、少し困ったような顔で言いました。「最近、熱が出たり体に湿疹ができるようなこと、ありました?」

 

どういうことか訳をきくと、前回の血液検査で風疹の感染の有無を示す風疹抗体価の値が、正常値が32〜256のところ、512と高い値だったため、最近風疹に感染した可能性があるかも、とのことでした。

 

妊娠初期の女性が風疹にかかると、風疹のウィルスが胎児にも感染し、先天性風疹症候群という難聴、心疾患、白内障、体や精神の発達遅延などの重い障害を持った子供が生まれることがあります。

 

その時から遡ること数ヶ月の間に発熱も発疹も覚えがなく、周囲で風疹の流行もなかったので、新たに風疹に感染した可能性は低く、抗体が残っているのだろうと思うけど、と言いながら先生は、さらに詳しい検査をしてくれました。

 

けれども、自分自身の母子手帳を見直しても風疹の予防接種の記録がなく、母に聞いてもはっきりわからなかったため、その日から次の健診日までは心配で、気が気ではありませんでした。

 

そして、なぜ妊娠する前に風疹の予防接種をしておかなかったのだろうと、毎日後悔して自分を責めました。

 

幸い、私はその後の詳しい検査で風疹の感染は否定され、安心して出産の日を迎えることができましたが、先天性風疹症候群のお子さんを持つお母さんは、私以上に辛い思いをしておられるのだろうと胸が痛みます。

 

妊活前の準備に男女とも風疹の予防接種を受けましょう

現在風疹は、日本国内で大流行こそありませんが局地的な流行はみられ、感染する可能性は少なくありません。また、海外で感染して帰国後に発症する例もあり、事業所内での成人男性の集団感染も複数報告されているとのことです。

 

国立感染症研究所によると、30〜50代男性の5人に1人、20代男性の10人に1人は風疹の免疫を持っていないとの調査結果が出ているそうです。

 

もしも妊娠中の女性が風疹の免疫を持たなかったり不十分な状態で、パートナーの男性が風疹にかかった場合、妊娠中の女性に感染させてしまう可能性が高くなります。

 

風疹の予防接種は医療機関により異なりますが、だいたい4,000円〜6,000円で受けることができ、費用の補助をしてくれる自治体もあります。

 

また、風疹の抗体価の検査は無料でしてくれる自治体が多く、抗体価が高ければ予防接種の必要はありません。

 

もし抗体価が高いのに予防接種を受けてしまったとしても、有害な副反応が起こることはなく、検査、接種と2度も病院に足を運ぶ時間のない忙しい人は、検査を受けず接種をしても問題ありません。

 

風疹の予防接種は、男性はいつでも受けられますが、女性は妊娠中には受けられず、接種後2ヶ月間は避妊が必要です。(男性の避妊は必要ありません)

 

これから妊活を始めようとするカップルは、後々焦ったり後悔したりすることがないよう、ぜひ余裕を持って早いうちに風疹の予防接種を受けることをおすすめします。

 

 

妊活におすすめのサプリメント~その3

2016-03-20

妊活中にはカフェインを控えたほうがいいとされますが、コーヒーや紅茶を我慢するのは、好きな人にとっては辛いことですよね。

 

コーヒーや紅茶の代わりになる、ノンカフェインで体に優しい飲み物をご紹介します。

 

妊活・不妊改善にうれしい効果 ルイボスティー

私は妊活中にルイボスティーに出会い、それから現在に至るまでずっと飲み続けています。

 

ルイボスは南アフリカはケープタウンの北、セダルバーグ山脈一帯のみで自生・栽培される植物です。ルイボスティーは抗酸化作用に優れ、免疫力のアップや、卵巣や卵子の老化を食い止めてくれる効果が期待できます。

 

また、ミネラル分が豊富に含まれており、特に亜鉛は各種性腺機能の維持、性腺刺激ホルモンの働きを促すために必要なミネラルで、妊活時には積極的に摂っていただきたい栄養素です。その他鉄分やカルシウムも含まれています。

 

南アフリカの現地では日常的に飲まれているお茶で、カフェではルイボスティーのエスプレッソなどもあるそうです。お茶の色は綺麗な赤色で、クセが少なく、すっきりとした味です。オレンジなどの香りをつけた、フレーバーティーも販売されています。

 

日本ではそのままストレートで飲むことが多いと思いますが、実はミルクティーのように牛乳を入れたり、レモンティーのようにレモンやオレンジを浮かべて飲んでも美味しく飲めます。冬場は温かくして、生姜やはちみつを加えて飲むのもおすすめです。まさに紅茶の代わりとして、妊活中に飲むのに最適のお茶だと思います。

 

また、ルイボスティーは刺激がなく、体に優しいため授乳中にも飲めますし、赤ちゃんにも飲ませてあげることができます。

 

コーヒー党にはタンポポコーヒー

タンポポコーヒーは、タンポポ茶と同じもので、タンポポの根を乾燥させ、コーヒーと同じように焙煎して作られます。

 

タンポポは昔から健康増進のために使われてきた生薬で、冷え性や便秘の改善によるデトックス効果、性ホルモンの分泌を促進してバランスを整える効果、胃や肝臓を元気にしてくれる効果などが知られ、妊娠しやすい体作りをサポートしてくれます。また、母乳の出を良くする効果もあるため、出産後の授乳期にも適しています。

 

味はメーカーによって異なり、コーヒーと大差なく美味しく飲めるものから、味も色も薄くてコーヒーとはとても呼べないものまで様々です。通常のコーヒーと同じで、焙煎で差が出るようです。

 

ホットでもアイスでも美味しく飲めますし、牛乳、黒砂糖、蜂蜜と生姜などとも相性がいいです。お菓子作りに使うことも出来て、コーヒーゼリーを作るのもおすすめです。

 

カフェインは興奮作用、血管収縮作用があり、血の巡りが悪くなり冷えを悪化させるので、妊活中や妊娠中のコーヒー、紅茶の摂取はやはり控えめにしたほうがいいでしょう。

 

しかし、妊活中〜出産後の授乳期まで通して安心して飲めて、なおかつコーヒーや紅茶のように美味しく、女性の健康に役立つ飲み物はルイボスティー、タンポポコーヒーをおいて他にありません。

 

ルイボスティー、タンポポコーヒーとも様々な種類が各メーカーから発売されているので、ぜひご自分の好みの味の商品を探してみてください。

 

 

妊活前に禁煙を決意したら・・行ってみよう禁煙外来

2016-03-13

妊活にタバコは百害あって一利なし、わかってはいるけどなかなかやめられないのがタバコの怖いところですよね。

 

自分ではやめられないという方は、禁煙外来受診をおすすめします。

 

タバコがやめられないのは意思が弱いからではない

喫煙者で妊娠を考えている方は、妊活を始める前にぜひ男女ともに禁煙をしてください。タバコは活性酸素によって男女ともに生殖機能を低下させ、妊娠の可能性をどんどん下げていきます。

 

とはいえ、禁煙を決意して一度で成功する方は決して多くありません。ニコチンには強力な依存性があります。

 

実は喫煙者の70%はニコチン依存症といわれ、れっきとした病気なのです。病気は本人の意志や気合いでは治せませんよね。

 

つまり、タバコがやめられないのは自分の意志が弱いのではなく病気が原因なので、病院で治療してもらうべきなのです。

 

禁煙治療には健康保険が使えます

ニコチン依存症の診断や禁煙の意思確認など一定の要件を満たすと、健康保険で禁煙治療が受けられます。12週間で計5回の診察を受け、禁煙補助薬の処方、禁煙に関する医師のアドバイスを受けることができます。

 

妊活世代の方だと自己負担は3割なので、禁煙治療にかかる費用は12週間で2万円程度です。1日1箱のタバコを吸っているとすると、12週間で36,000円ほどタバコ代がかかる計算になり、禁煙した方がはるかにお得です。

 

また、過去に禁煙治療に通って禁煙できなかった方も、前回の初診日から1年を経過していれば、再度健康保険を使い禁煙治療が受けられます。

 

禁煙補助薬の効果

実際の禁煙治療では、呼気の中の一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定して禁煙の進捗状況を確認し、医師が禁煙に関する相談に乗ったり、アドバイスをくれたりした後、お薬が処方されます。

 

お薬は、禁煙補助薬としてチャンピックス(ファイザー製薬)という飲み薬が処方されることがほとんどです。

 

このチャンピックスという薬は、従来のニコチンを補うタイプの禁煙補助薬とは違い、ニコチン受容体作動薬といって、ニコチンの代わりに体の中にあるニコチンを受け入れるボタンを押してくれる薬、というとわかりやすいでしょうか。

 

ニコチン切れの症状を軽くし、タバコを吸いたいという気持ちを抑えてくれる効果があります。

 

実際私の勤務する薬局に来られている患者さんからは、タバコを吸いたいと思うことがほぼなくなる、気づいたらタバコのことを忘れている、試しにタバコを吸ってみたが、以前と違い全然美味しいと感じなかったのでそれ以上吸いたくなくなった、といったお話をよく聞きます。

 

チャンピックスは普通の内服薬のように飲むだけで手軽ですが、その禁煙効果は大きく、12週間チャンピックスの服用を続けるだけで、90%以上という高い禁煙率を誇ります。副作用は頭痛や悪夢、不眠、便秘などが起こりやすいようですが、私の勤める薬局では副作用でチャンピックスを中断した、という患者さんは今のところおられません。

 

但し、精神に作用する薬なので不安や焦燥感、抑うつ、興奮など気分が大きく変化するようなことがあれば、自殺や攻撃的行動といった危険があるので中止する必要があります。

 

 

いざ妊娠したり子供が生まれたりしたら、忙しくてなかなか自分の禁煙外来に通う時間は取れないのではないかと思います。

 

禁煙は妊活中に、ではなくできれば妊活前に成功させておきましょう。

 

禁煙はしたいけど、どうしたらやめられるのかわからない、という方はぜひ、最寄りの医療機関の禁煙外来を受診してみてください。

 

 

男女の産み分けは可能?

2016-03-04

妊活中は子供は健康に生まれてくれれば、男女どちらでもいい、と言いながらもやはり希望や理想はありますよね。

 

性別の産み分けの確率を上げる方法を調べました。

 

女の子を欲しがる人が増えている?

昔の日本では、家の跡取りを生むことが重要視されていたので男の子を望む夫婦が多かったそうですが、最近では女の子を希望する人が増えていると聞きます。

 

女の子の方が、大きくなってから旅行や買い物を一緒に楽しめる、親を気にかけてくれて病気のときなどは頼りになる、同じ孫でも息子の子だと嫁に気を遣うが、娘の子なら遠慮なく可愛がれる、といった理由があるようです。

 

もちろん、家業を継ぐ必要がある、男の子の方が単純で可愛いなどの理由で男の子を希望する人もいます。

 

赤ちゃんの性別はどうやって決まる?

では、赤ちゃんが男女どちらで生まれてくるのかはどのようにして決まるのでしょうか。

 

性別を決めるのは、卵子ではなく精子の染色体です。精子の頭部には23本の染色体がつまっています。染色体というのは、両親からの遺伝子をギュッとヒモのようにまとめたものです。

その中の23番目の染色体を性染色体といい、XとYの2種類があります。

 

Xの染色体を持つ精子が卵子と出会い、受精すると女の子が、Yの染色体を持つ精子が受精すると男の子ができます。

 

つまり、生まれる赤ちゃんが男女どちらになるかは、受精の瞬間にすでに決まっているのです。

 

産み分けの具体的な方法は?

女の子を作るX染色体の精子は酸性に強く、男の子を作るY染色体の精子はアルカリ性に強い、という性質があります。

 

また、女性の膣内は酸性、その奥の子宮や子宮頸部はアルカリ性を示します。この性質を利用して性交する日を選ぶことで、産み分けの成功率が高くなります。

 

①男の子希望なら排卵日に、女の子希望なら排卵日2日前に性交する

通常女性の膣内は酸性ですが、排卵日に近づくとアルカリ性に変化します。排卵日に性交することでアルカリ性に強いY精子が生き残る可能性が高くなり、逆に排卵日前に性交することで排卵日までに生き残るのはX精子が多くなる、という理屈です。

 

②産み分け用のゼリーを使う

膣内の酸性度を人為的にコントロールできるゼリーを使い、男の子希望ならアルカリ性に、女の子希望なら酸性にします。こういったゼリーは、酢や重曹から作られているので副作用の心配はなく、人体に無害な物です。

 

③男の子希望なら女性がオルガスムに達するように、女の子希望ならあっさりしたセックスを

女性がオルガスムに達すると子宮頚管からアルカリ性の液が分泌され、膣内がアルカリ性に傾くといわれます。男の子を希望なら女性がオルガスムを得られるようなセックス、逆に女の子希望なら女性があまり感じないセックスをすると確率が高まります。

 

④男の子希望ならリンカルを服用

リンカルは、男の子の出生率を高める栄養剤で成分は天然のカルシウムと鉄分です。もともとは先天性異常を防ぐために作られた薬で、リンカルを服用して新たに妊娠して生まれた子供は、すべて正常児であっただけでなく、ほぼ全て男児だったという結果が出ています。

 

 

これらの方法を組み合わせると、産み分けの成功率は男の子希望で80〜90%、女の子希望で70〜80%といわれています。

 

けれども、もし希望と逆の性別の子が生まれたとしても、生まれてみるとわが子はかわいいものです。産み分けはあくまで確率を上げるだけのもの、男女どちらが生まれても愛情を持って育ててあげてください。

 

 

喫煙と男性不妊の関係

2016-02-29

妊活を頑張っている女性の方、パートナーの方は禁煙されていますか?

 

男性の喫煙が精子に与える影響についてお伝えします。

 

まだまだ多い、アラフォー世代の喫煙者

昨今の禁煙ブームで若い方の喫煙率は減ってきているように感じますが、妊活の中心である30代男性の喫煙率は36.6%、40代男性では38.5%と少なくありません。私の夫も妊活を始めた時点で30代半ば、1日にだいたい一箱のタバコを吸っていました。

 

けれども、精子が作られる過程とタバコの影響を説明し、やめてくれるよう説得した結果、妊活中はなんとか禁煙に成功していました。

 

子供ができた今ではスモーカーに戻ってしまったのが悲しいところですが、なんとか1日5本で頑張っているようです。早く再び禁煙の決意をしてくれることを願っています。

 

タバコは正常な精子を減らす原因に

タバコが勃起不全など男性機能を低下させることはよく知られています。

 

タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し、血行が悪くなることで、ペニスの海綿体に流れ込む血流量が減少するため、十分な固さ、持続力が保てなくなるのです。タバコEDなどという言葉もあるくらい、タバコは男性機能に影響します。

 

では、タバコが精子そのものに直接与える影響についてはどうでしょうか。

 

精子の元になる精細胞の細胞核の中では、DNAを含んだ染色体が、ヒストンというタンパク質に巻きついた形でまとめられています。精細胞が成熟した精子になるためには、このヒストンがプロタミンという別のタンパク質に置き換わる必要があります。小さな精子の頭部に遺伝情報をぎゅっと詰め込むために必要な過程だといわれています。

 

この細胞核内のタンパク質が、ヒストンからプロタミンへ正常に置換されないと、精細胞は正常な精子になれません。異常な精子は受精能力がなかったり、受精しても成長することができなくなります。

 

中国の広州医科大学やサウジアラビアのキング・サウード・ビン・アヴドゥルアズィーズ健康科学大学の研究では、喫煙者と非喫煙者の男性の精子を調べると、ヒストン→プロタミンの置換に異常のある精子が喫煙者の男性で明らかに多い、という結果が出ているそうです。

 

喫煙者の男性の精液中には、ニコチンの代謝産物であるコチニンが含まれており、このコチニンが上記の結果に関連していると思われます。広州医科大学の研究では、精液中のコチニン濃度の高い男性ほど、精子の運動率、生存精子率、精子濃度、総精子数全てにおいて低いとの結果も出ています。

 

つまり、男性がタバコを吸えば吸うほど男性機能も精子の質も低下し、妊娠から遠ざかっているというわけです。

 

妊活するなら男性もぜひ禁煙して

このように、男性にとっても子供を望みながら喫煙を続けるというのは自ら妊娠の可能性を低くしているということで、大きな矛盾といえます。

 

昔は男性はタバコを吸うほうが格好いい、と思われていた時代がありましたが、タバコが健康と美容に及ぼす害がクローズアップされ、今ではタバコを吸わない男性のほうが婚活などでも人気があるようですね。

 

妊活中のアラフォー世代の男性の皆さん、ぜひ禁煙して若い世代に負けない妊娠力を取り戻しましょう。

 

 

男性不妊に使う漢方薬

2016-02-17

男性不妊にも漢方薬が有効です。

 

不妊治療クリニックや漢方外来で男性不妊によく処方される漢方薬をご紹介します。

 

男性不妊の漢方薬での治療法

漢方薬でも、男性不妊に対しては西洋医学と同じように、精子の数を増やしたり、運動率を上げたり、奇形率を下げたりする治療が行われます。

 

男性不妊の場合は原因がわかりやすいことが多く、とにかく精子を元気にすればよいので女性に比べシンプルですが、漢方での治療の場合は胃腸の弱い人の場合は胃腸を丈夫にしたり、肥満傾向の人なら体重を落としたりという具合にまず体全体を健康に近づけることを目標にします。女性の場合と同様に、妊娠したいならまず体づくりをするというのが漢方の基本的な考え方です。

 

最近ではストレスによる男性不妊も増えているようで、ストレスにより精子の数が減る、運動率が落ちる、といった場合にも漢方薬で気の流れを調整し、精神を安定させることで精子のクオリティが上がることがあるそうです。

 

男性機能の衰えに使う八味地黄丸

男性不妊の治療でよく使われるのが八味地黄丸です。

 

地黄という植物の根茎を中心に文字通り8種類の生薬からなる漢方薬です。八味地黄丸が向いているタイプの人は、

 

|疲れやすく手足がだるい

 

|夏は手足がほてり、冬は手足が冷える

 

|頻尿ぎみで夜中にトイレによく起きる

 

|下腹部に力がないが腹直筋の下部は緊張気味

 

|めまいや耳鳴りがある

 

といった特徴のある人です。

 

漢方医学の考えでは、生まれ持った生命エネルギーを腎精といい、加齢や不規則な生活、ストレスなどでこの腎精が消耗してしまった状態を腎虚といいますが、八味地黄丸は腎虚にとてもよく効く薬です。

 

腎虚に陥ってしまった男性の気を補い、衰えた生殖機能を回復させ、その結果精子の数や運動率に改善がみられます。

 

ただし、八味地黄丸の中心となる地黄は胃に負担をかけやすい生薬のため、胃腸の弱い人は先に胃腸を強化してから飲まなくてはいけません。

 

ストレスの多いタイプの男性には桂枝加竜骨牡蛎湯を

神経質でストレスを受けやすいタイプの男性には桂枝加竜骨牡蛎湯が向いています。

 

|不眠、不安、抑うつ傾向にある

 

|のぼせやすい

 

|頭にフケがでやすい

 

|胃腸が弱い

 

|へそに動悸がある

 

|夢精しやすい

 

いった特徴のある方は、鎮静作用があり、心を落ち着かせる桂枝加竜骨牡蛎湯でストレスを軽くすることで男性機能の回復が期待できます。

 

また、ストレスの種類によって少しずつ違う漢方薬を使い、ストレスが強く神経性胃炎や胃潰瘍を起こすタイプの人には柴胡桂枝湯、ストレスによって動悸や不整脈を起こすタイプの人には柴胡加竜骨牡蛎湯という漢方薬を使います。

 

以上代表的な男性不妊に使う漢方薬をご紹介しましたが、他にも体質や状態によって様々な種類の漢方薬を使い分けます。

 

パートナーの元気がないことを気にかけている方はぜひ一度漢方外来や漢方専門薬局に足を運んで相談されてみてはいかがでしょうか。

 

 

妊活に役立つ漢方薬~その3

2016-02-16

これは私が妊活中に実際に飲んでいた漢方薬です。

 

かなり強い冷えのある方にぜひおすすめします。

 

とにかく冷え、お腹が痛む人に当帰四逆散

私はとにかく冷え性で、夏でも冬でも手足が常に冷たく、寒い日は腹痛に悩まされ、生理痛もかなり重かったのですが、妊活を契機になんとか冷え性を改善しようと考え漢方外来に相談に行ったところ処方されたのがこの漢方薬でした。

 

当帰四逆散が合うタイプの人の特徴として

 

|肩こりがある

 

|冷えると頭痛がする

 

|寒い日や冷房に当たった日は鼠蹊部が突っ張る

 

|しもやけができやすい

 

|生理痛があり、温めると楽になる

 

|腹直筋が緊張ぎみ

 

などがあります。

 

私はすべて当てはまっていました。特に下腹部や鼠蹊部の突っ張り感が強かったのですが、この当帰四逆散を飲み始めて1か月くらいしてから、そういえばお腹が緊張しなくなったなと感じるようになりました。その後は毎日ポカポカとまでは言いませんが、明らかに以前より冷えが強くなくなったと思います。

 

また、私は当てはまらなかったのですが、漢方外来のドクターに聞いた話ではこのタイプの方には性交痛を訴える方も多いのだそうです。冷えで血が滞ったことにより下腹部にガスがたまり、腹部が緊張することで性交時に差し込むような痛み、疝痛を感じるのだそうです。

 

性交痛があるとセックスが苦痛になり、やがてセックスレスなどから夫婦間に溝ができてしまいがち。セックスレスでは妊娠する可能性は100%なくなってしまうので、この性交痛の問題は早めに解決したいですね。

 

このタイプの人はとにかく冷えないように

当帰四逆散が合うような冷えの強い人の不妊対策は、日常生活の衣食住をとにかく冷やさないように気を配ることです。

 

夏でも長袖の羽織るものを1枚持ち歩く、おしゃれは二の次でくるぶしまである靴下をはく、冷たい飲み物や果物は控える、秋から冬はホットカーペット、足湯、半身浴など下半身を温めるようにするなどしてみてください。

 

体を中から温めるために、軽くスポーツをするのも良いと思います。体を温める熱は主に筋肉で作られますが、女性はもともと男性に比べ筋肉量が少なく女性の冷え性が多い原因になっています。筋肉をつけるためには、ダンベル体操や腹筋、腕立て伏せなどの無酸素運動が適しています。

 

当帰四逆散で強い冷えが取れたら、婦人の聖薬といわれる当帰芍薬散に変えて妊娠を待つこともあります。先に体のおおもとの問題を解決しておくことで、当帰芍薬散の効果がよりいっそう表れやすくなるそうです。逆に、当帰四逆散の合う人よりさらに冷えが強く、冷えると頭痛がしてくるタイプの人には、当帰四逆加呉茱萸生姜湯という当帰四逆散に呉茱萸と生姜のあたため成分をさらに加えた処方をすることもあります。

 

慢性的な強い冷え、肩こり、頭痛、腹痛、性交痛に悩んでいる方は、ぜひ一度漢方外来か漢方専門薬局に相談にいかれてはいかがでしょうか。

 

 

 

妊活におすすめのサプリメント~その2

2016-02-14

サプリメントを上手に活用するのが妊活成功の近道。妊娠力を上げるサプリメントをご紹介します。

 

冷え性改善だけじゃない、ビタミンE

ビタミンEは血行改善による冷え性改善や、動脈効果の予防に医療機関でもよく使われているビタミンですが、高い抗酸化作用を持つビタミンとしても有名です。

 

細胞は生体内での活動により、活性酸素を発生させます。この活性酸素はフリーラジカルとも呼ばれ、活性が高いため体のあちこちの細胞を傷つけてしまいます。

 

細胞が錆びつくとも表現されるように、活性酸素によって傷つけられた細胞はたちまち元気をなくし、これが私たちの体の様々な組織の老化や、機能低下に繋がってしまうのです。

 

ビタミンEは体の細胞の細胞膜に存在し、この活性酸素を消去する働きをしてくれます。細胞を傷つける活性酸素から、細胞を守ってくれるので体を若々しく保ちアンチエイジング効果、も期待できます。

 

妊活においての効果としては、生殖能力の改善、妊娠力の向上があげられ、ビタミンEのアンチエイジングの結果として卵巣の機能を若く保つのはもちろん、子宮内膜の改善効果もあるといわれています。

 

受精卵が着床するには子宮内膜にある程度の厚みが必要とされますが、不妊治療でホルモン剤を使っても子宮内膜がなかなか厚くならない方や、副作用でホルモン剤が使えない方にビタミンEを投与すると、子宮内膜が薄いままでも着床率、妊娠率の向上がみられるとのことで、不妊治療専門クリニックでビタミンEが処方されるケースがあるようです。

 

ビタミンEは脂溶性ビタミンではありますが、1日の上限量を守って使えば大きな副作用もなく、安心して摂取できる栄養素です。妊活中の方はぜひ取り入れてほしいと思います。

 

ビタミンEと一緒に摂りたいビタミンC、亜鉛

 ビタミンCは、それ自体も抗酸化作用を持ちますが、抗酸化作用により酸化してしまったビタミンEを還元し、また抗酸化作用を持つ状態に回復してくれるので、ビタミンEとぜひ一緒に摂ってほしいビタミンです。

 

ビタミンCはいうなればビタミンEをリサイクルし、体内で効率よく使えるようにしてくれるビタミンです。

 

亜鉛は卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンの働きを促すミネラルで、卵胞が育って排卵され、受精して着床するまでをサポートする大切な栄養素です。

 

亜鉛というと男性用サプリメントというイメージがありますが、実は女性の妊活にも役立つサプリメントなのです。また、細胞分裂時にも多くの亜鉛を必要とするので、胎児の細胞分裂が盛んな妊娠初期にも亜鉛は大切です。亜鉛はビタミンE、ビタミンCとともに妊活中の女性にセットでおすすめしたい栄養素ですね。

 

亜鉛は男性の妊活にももちろん有効です。亜鉛は男性ホルモンの生成に関わる成分なので、男性に亜鉛が不足すると勃起障害、性欲の減退、精子の数の減少や精子の運動率の低下など男性機能全体の低下に繋がります。

 

男性機能を回復させることで、仕事や日常生活にも元気が戻ってくることも期待できるので、最近パートナーの元気がないなと感じたら、亜鉛をすすめてみてはいかがでしょうか。

 

 

妊活におすすめのサプリメント~その1

2016-02-13

妊娠しやすい体づくりのためによいといわれるサプリメントをご紹介します。

 

葉酸は妊娠したら、ではなく妊娠前からの摂取を

葉酸は核酸(DNA)を合成するのに必須の栄養素で、体の細胞を作るときに必要です。

 

胎児の神経系が作られる妊娠3週〜5週くらいの時期に葉酸が不足していると、神経管閉鎖障害や二分脊椎、無脳症などの神経系先天異常をおこす可能があるため、厚生労働省は妊娠の1ヶ月前から妊娠12週には1日400μgの葉酸を摂取するように推奨しています。

 

妊娠3週というとまだ妊娠に気づいていない人もいる時期ですが、もうすでに胎児の体はどんどん作られていますし、葉酸は効果が出るまでにだいたい1〜2ヶ月かかるので、妊娠する1ヶ月前から葉酸を摂取することがすすめられているのです。

 

ちなみに葉酸サプリには天然葉酸のものと合成葉酸のものがあり、天然葉酸は表示の含有量の約1/2しか体に吸収されないので注意が必要です。厚生労働省が推奨しているのは、合成葉酸のほうです。

 

葉酸は妊婦さんのためのサプリ、と思っている人も多いですが、ぜひ妊娠する前から摂りましょう。

 

男性にも女性にもおすすめ、カップルで飲みたいマカ

マカは中央アンデスで古くから食されている根菜の一種で、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素を含んでおり、その栄養価の高さとバランスの良さから「完全食」といわれています。

 

また、マカに含まれるマカミドやマカエン、ベンジルグルコシノレートなど特徴的な成分には女性ホルモンの調節作用や男性機能の改善作用があり、不妊の改善や妊娠促進に役立つとされます。

 

男性に関しては臨床試験もされており、健康な成人男性に1日1500mg〜3000mgのマカを12週間飲んでもらったところ、精子数、運動精子数、精子運動率が増加・亢進し、精巣機能の改善が見られたと報告されています。

 

マカは原産地のアンデスでは、3000年以上昔から食用はもちろん、伝統医療においては生殖能力、妊孕力の向上、さらには家畜の繁殖力の向上のためにも用いられてきたそうです。

 

男性にも女性にもメリットいっぱいのマカ、妊活中のカップルはぜひ二人で一緒に飲んでみてください。

 

サプリメントを選ぶ際の注意

葉酸にしてもマカにしても、実に様々な種類のサプリメントが発売されていて、どれを選んでいいのか迷ってしまうと思います。単独成分のサプリもあれば、他に何種類かの成分を含むものもありますね。

 

サプリメントを選ぶときには、裏面の原材料をよく見て、知らない成分や疑問に思った成分については、ひとつひとつ自分で調べるくせをつけてください。中には栄養素はほとんど含まれず添加物ばかりのサプリメントや、妊娠中に飲むと害になる天然成分を含むサプリメント、子宮収縮作用のあるハーブを含み、妊娠したらすぐに飲むのを止めた方がよいサプリメントもあります。

 

天然成分で作られているから安心!とアピールする商品広告もありますが、天然、自然のもの=安全ではありません。商品広告に惑わされず、賢い目でサプリメントを選んでくださいね。

 

 

妊活中に気をつけたい食事と栄養

2016-02-12

妊娠しやすい体づくりのために意識して摂取してほしい栄養素カルシウム、鉄分、亜鉛。

 

これらを多く含む食材を紹介します。

 

妊娠してからでは遅いかも。カルシウムは妊活中にストックして

妊娠すると赤ちゃんの骨を作るために、母親の骨にあるカルシウムが使われます。ですから厚生労働省の「妊産婦のための食生活指針」を見ても、妊娠したからといってカルシウムの摂取量を増やすようにとは書かれていません。

 

しかし、母親の体にもともとのカルシウム量が少ないと赤ちゃんのためにどんどんカルシウムが使われていった結果、将来母親が骨粗しょう症を発生するリスクが高まります。

 

生殖可能年齢にある日本人女性のカルシウム推奨摂取量は、1日あたり650mgですが、現在の平均摂取量は450mgと不足ぎみです。意識して日々の食事でカルシウムを摂取し、妊活中からしっかりカルシウムをストックしておきましょう。

 

カルシウムを多く含む食材として、プロセスチーズ、桜エビ、しらす干し、いかなご、鮎、いわしの丸干し、がんもどき、バジル、モロヘイヤ、ごまなどがあげられます。

 

100gあたりの含有量で比べているので、野菜類よりも鮎やいわしを丸ごと食べる方が効率よくカルシウムを摂取できると思います。

 

妊娠したら必要な量が増える鉄分

鉄分は血液の中の赤血球を作るのに必要不可欠な栄養素です。妊娠すると、酸素を胎児に運ぶためにたくさんの赤血球が必要になります。

 

また、子宮内膜も血液でできているため、受精卵が着床しやすい良好な状態の子宮内膜を作るためにも、鉄分は大切です。女性は月経によってどうしても失われる鉄分量が多くなるため、妊活中から鉄分をしっかり摂る必要があります。

 

厚生労働省によると、鉄の摂取推奨量は、月経のある女性の場合1日10.5mg、妊娠初期では月経がなくなるので1日8.5mgと一時的に減りますが、妊娠中期以降になると胎児が大きくなるため1日21mgにもなります。

 

しかしながら、日本人女性の鉄分の平均摂取量はだいたい推奨摂取量の7〜8割で、すべての年代の女性で鉄分が不足ぎみだといわれています。

 

鉄分を多く含む食材として、豚レバー、鶏レバー、牛ヒレ肉、煮干し、干しヒジキ、ポップコーン、おたふく豆、バジル、セージ、豆味噌、抹茶粉末、などがあります。

 

鉄分には動物性のヘム鉄と植物性の非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が非ヘム鉄より5〜10倍吸収がいいので、動物性食品の方が効率的に鉄分を摂取できます。

 

男性だけじゃない、妊活女性にも必要な亜鉛

 亜鉛は男性機能の改善や精子の質の改善に役立つのはよく知られていますが、実は女性ホルモンを調整して卵胞の成長や排卵を促したり、子宮内膜を整えたりといった女性の妊娠力向上にも関わるミネラルなのです。

 

また、胎児が細胞分裂する際には多くの亜鉛を必要とするので、妊娠した後にも摂取を心がける必要があります。厚生労働省では、1日あたり成人男性9mg、成人女性7mg、妊娠時は+1mg、授乳期は+3mgの亜鉛摂取を推奨しています。

 

亜鉛を多く含む食材としては、牡蠣、鶏レバー、サバ、鮭、アサリなどがあります。

 

 

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